Vision


第49代理事長

増田 考浩

2020年スローガン

「誇」

~先人の想いを継承し新しい未来を切り拓く~


■はじめに

 私は、2014年に葛城青年会議所に入会させていただきました。当初、私は会議の経験 もほぼ皆無、同職以外の人と接する機会も少なく、世間に対しそれほど不満もなく、自身に 関わること以外、とりわけ興味を示すことのない一個人でありました。そんな右も左も分か らない私に、人に対する礼儀、一つの目標を達成するまでの過程の重要さ、あらゆる物事の 考え方を一から教えてくれたのが葛城青年会議所でした。「すべての物事には意味がある。」常に「何故」という疑問を抱き、日常を過ごすことで これからの生き方が大きく変わる。敬愛する先輩に、そう教えていただいたことを覚えてい ます。「何故」を、目を凝らし、とことん突き詰めていくと、その時にしなければならない こと、すべきことが浮き彫りとなり、ほんの些細なことから重大なことまで抽出されます。 そこで、できるかできないかを考えるより、できることから一つずつ着実に消化していく。 大きな壁にぶつかった時には、志を同じうする仲間が助けてくれ、頂上まで引っ張っていっ てくれる。頂上に辿り着いた時、これまで体感したことのない情景、達成感が広がり、そこ には、自己成長、友情、各方面における多くのつながりや経験が自然と備わっている。

 

 これまで私は、まちの為に昼夜を惜しまず行動する仲間、いつかこんな人に近づきたいと 背中を追いかけた先輩、仲間の苦労を察し人知れず走り回る仲間、そんな熱意を持ち合わせ た人達とこの青年会議所で出会いました。そんな人達から、次のステップへ進む上で、一人 で物事を成し遂げようと考えるのではなく、多くの方に協力を得ることで着実に前へ進め ること、人に想いを伝え、共感を得ることの難しさ、重要さを学ぶことができたと自負して います。入会してから現在に至るまで切磋琢磨しながら得られた数多くの経験は、かけがえのな い唯一無二のものであり、私に多くの学びとつながりを与えてくれました。 これまで培ってきた経験による学びとつながりをより醸成すべく、私にとって、最大の挑戦 であり最大の経験となるであろうこの一年を、葛城地域の為、仲間と共に「明るい豊かな社 会の実現」に向け、葛城青年会議所としての誇りを胸に未来を切り拓きます。

 

 

■創立50周年に向けて今為すべきこと

 葛城青年会議所は1972年9月19日に、全国で516番目の青年会議所として当時 の葛城青年会議所の前身である社団法人大和高田・御所青年会議所として創立され、1999年に社団法人葛城青年会議所と名称を変更し、本年度49周年を迎えることとなりまし た。これまで葛城地域を牽引され、葛城地域を代表とする先輩諸兄を数多く輩出してきた事 実は、青年会議所運動が揺るぎない確かなものであり、地域の賜物であります。 2021年度には創立50周年という節目の年を迎えます。半世紀という長きに渡り、葛城 青年会議所を継続してこられたのは、言わずもがな先輩諸兄のたゆまぬご尽力のおかげで あり、地域における関係各所の多大なご協力があってのことであります。地域に残る輝かし い実績はその成果を物語っています。

 

今後、会員数を増大し、潤った青年会議所運営の遂行と引き続き力強く踏み出していく為 に、今年度は創立50周年準備年として、これまでの運動指針の分析、検証、現状の認識、 今後の中長期的方針、展望をもとに組織が向かうべき方向性を定めます。また、我々の運動 を幅広く、効果的に発信すべく、これまでの半世紀における軌跡を振り返り、会員全員で共 有する場面を創出します。葛城青年会議所創立50周年という契機を活かした記念となる 事業を、葛城地域の魅力を最大限に発信する貴重な場とすると共に、実施年度である202 1年度には円滑かつ効果的に遂行出来るよう、2020年度はその準備を滞りなく進めて まいります。

 

今後、葛城青年会議所を卒業し、会社や地域に必要とされる人材として、本当の意味での スタートを切るために、我々は今をどう生き、何をすべきなのか。創立から半世紀を迎えよ うとする今、1人ひとりが真摯に考え、JAYCEEとしての誇りを持って青年会議所運動 を遂行していきましょう。そうすることで、20歳から40歳までの人生において自身の根 幹を形成する限られた時の中で、多大なる時間と情熱を注ぐ我々の運動は、必ずや葛城地域 に幅広く受け入れられ、太く根付き、葛城地域の「明るい豊かな社会の実現」へと紡いでい くことになると考えます。

 

 

■葛城地域に根ざす団体となる為に

 我々は、葛城地域(大和高田市、御所市、香芝市、葛城市、広陵町)で活動して49年目を 迎えました。これまで、幾多の事業において、行政、地域の方々、他団体と協働し、元気な まちを創るべく活動してまいりました。しかし、まだまだ我々の活動や運動発信は、充分に 周知されていないのが現状であります。今年も、ローカル毎にまちの情報を積極的に収集し、 地域に対し必要な団体、信頼のおける団体となるべく、青年会議所の目的を見失わず、地域 とのつながりを広めることを心掛けて行動し、地域活動に真摯に取り組んでまいります。 また、葛城青年会議所はSDGsにも積極的に取り組んでまいります。SDGsとは、持続 可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されており、地 球上の誰一人として取り残さないことを誓った、国連サミットで採択された2030年ま での国際目標です。SDGsは青年会議所運動との関連は深く、欠かすことのできない開発目標です。我々が発信するあらゆる事業に準じた各目標をリンクさせ、常に一人ひとりが意識を傾け行動し、目標達成へ向け、進めてまいります。

 

 

■JAYCEEとしてあるべき姿

 青年会議所活動が大変だと感じているメンバーがいるならば、まずもって、何の為に青年 会議所に入会し、何の為に活動をしているのかを再確認することで己を見つめ直しましょ う。そして、自分の出来る100パーセントを出し切り、楽しいと思えるまで努力をするこ とに勤しんで下さい。最大の過ちは、出来ないと頭から決めつけて諦めることに他ありませ ん。まずは、挑戦してみること。そして、実直に目の前に課せられた物事に取り組むことで、 様々な経験を得ることができます。その中で、自身が自ずと磨かれ、必ずや様々な局面で的 確な対応の出来る能力が身につき、更には自分のみならず関わる全ての人、事柄が好循環し ていきます。楽しい時には純粋に笑い、苦しい時には苦しいと発し、1つの物事を達成した 暁には、喜びを同志と分かち合いましょう。不断の努力を怠らず、直向きに取り組んでいれ ば、隣にいる青年会議所メンバーは必ず手を差し伸べてくれます。それはあなたを安易に助 けるということではなく、共に考え、悩み、歩んでいこうという運命共同体を意味します。少しの勇気を持って新たな世界に飛び出さないと自身の真の価値は図れません。目の前 に現れる困難な課題や、逆境に感謝できる人、志高き人は、必ず大きなことを成し遂げます。 まだ見ぬ成長した自身の姿を想像し、目標を高く掲げ、共に着実に歩んでいきましょう。

 

 

■心身ともに健全な青少年を目指して

 私たちのまち葛城地域は、対外に誇れる豊かな自然環境と歴史的文化に恵まれた素晴ら しいまちであります。この対外に誇れる歴史文化を有する青年会議所として、葛城地域の魅 力を認識し、幅広く対外に伝える中で、より多くの人に葛城地域に対する愛着を持っていた だく事業、地域益をもたらす事業を展開していく必要があると考えます。その一つとして、 わんぱく相撲は、明日の日本や地域を担う子供たちに、勝負の厳しさや自立心を知らしめ、 礼儀や他人に対するいたわりの心、思いやりの心を養い、スポーツをする楽しさを体得して いただくという趣旨のもと、当青年会議所では、1986年に先輩諸兄が事業として開催さ れ、6年間継続事業として実施されました。私も幼少の頃、同大会に参加し、喜怒哀楽を体 感し、胸が熱くなったこと、当時の現役力士に立ち向かうも全く歯が立たなかったこと等、 良き思い出として印象深く残っています。

 

 しかし、現代は、子どもの成長の糧となる、社会生活に必要な豊かな人間性を育む、いわ ゆる生活体験の機会が減少しつつあります。また、現代では個人が過剰に尊重される風潮が 垣間見られ、他者との関りが希薄化する一途です。そんな中、昨年復活を遂げたわんぱく相 撲葛城・五條場所では、多くの子供たちの参加をいただき、悔し涙を流す姿、喜びに満ち溢 れた姿、他人を一生懸命に応援する姿、勝ち負けのみならず、そこには純粋に相手を尊重し、 称える情景が繰り広げられました。小さなわんぱく力士が、果敢に取り組むその姿は、見る者にも感動を与えてくれます。 地域の子供たちの心身を成長させ、思いやりの心を育む機会を与えてくれるこの素晴らしい青少年事業が、子供たちの健全な育成の一端を担うことを願い、今年度も開催致します。

 

 

■まだ見ぬ仲間と共に

 青年会議所運動を行っていく上で、志高き人の力は、会員のみならず、関わる全ての人々 や地域へプラスの影響を与えてくれます。しかし、ひとりの力は限られており、ましてや少 数では目標を成し遂げることは難しく、会員の拡大は、会の存続を目的とするのみならず、 我々が望む活動をする為の必要不可欠なものであります。

 

 よく「数は力」と耳にしますが、会員の資質が兼ねそろわないと、本来のあるべき姿では なく、ましてや会員拡大活動はできません。まずは会員全員が青年会議所の一員としての自 覚と自信を持ちあわせ、大いに魅力を語れることが必要です。その上で、会員拡大活動に能 動的に取り組むことで同じ方向性を共有した仲間が増え、共に運動していくことが地域を より良い方向へ動かしていくことに繋がるのです。また、新しい仲間を受け入れるということは、新たな発想や多方面からの考え方を取り入 れることであり、新しい仲間とのつながりはもちろん、会員の新たな学びを得られることに も繋がります。さらには、会員のみならず新しい仲間が青年会議所運動を通じて意識変革を する事で、葛城地域の未来をより明るく照らすことに一歩近づくのです。今年度、先輩諸兄 が、会員拡大において注力してきた手法を精査しながら活かしつつ、広報媒体を駆使し、新 たな試みを模索し、この取り組みを必ずや成功裏に導きます。会員一人ひとりが自覚と自信を持ち、全員で真剣に会員拡大に取り組むこと、お互いに刺 激し、成長し合えるような仲間を1人でも多く増やすことに注力しましょう。必ず確固たる 太い組織を形成することに繋がります。

 

 

■結びに

 働くことは、生きること。家族は、守るべき掛け替えのないもの。青年会議所は、生きて いく上で必要なことを身につけるべく、修練という機会の提供を数多く与えてくれる唯一 無二の学び舎です。反省は未来を変えることはできますが、後悔は何も変わりません。わず か40歳までの限られた時間、我がまち葛城地域の発展の為に必要なことは何なのか、自分 自身が積極的に取り組み、様々な場面に参画し、高い志を持って取り組むことでこれまで持 ち合わせてなかった“何か”を掴み取ることができるのです。

 

 葛城地域の明るい未来を見据え、葛城青年会議所としての誇りを胸に、揺るぎない目的を もって共に挑み続けましょう。