創立50周年運動指針
地域共創
~共に拓き 共に創る 葛城の未来~
一般社団法人葛城青年会議所
我々一般社団法人葛城青年会議所は1972年9月19日に社団法人大和高田・御所青年会議所として誕生して以来50年の月日を迎えようとしています。
会員相互の交流を通じた資質向上、切磋琢磨の中からの信頼関係の醸成、また、社会奉仕活動等を通じての「経済人としての学び舎」の色合いが濃かった創成期を経て、地域主権の必要性を唱え、またその在り方に対し内外で活発な議論を交わし、行政や地域社会に対し様々な提言を続け、まちづくりに主体的に関わってきた時代へと推移しました。そして、創立40周年には人とひととの繋がり、人と地域との繋がりをつよく意識した『結いの心』運動が提唱され、私たち現役会員の運動を導いていただく大きく、そして太い道標となっています。
この『結いの心』運動は、人々が心豊かに「互助」の精神をもって日々の社会活動に取り組む基盤となり、我々が住み暮らすこの葛城地域に根強く浸透してきました。これまでは行政や各種業界団体、また時には我々が発信の主体となり、必要に応じ協力体制を構築しながら様々な課題を解決してきましたが、私たちがこれから向かおうとする10年先の未来、つまり2030年代の社会の姿を想像すると、この葛城地域においても社会的資源は減少傾向にあります。しかし、社会的資源の減少とは相反する形で、これから待ち受ける社会の課題はますます多様化、複雑化の様相を呈しています。新型コロナウイルスの影響によるあらゆる分野への多種多様な危機はまさにその一端であります。この多様化、複雑化する社会的課題に立ち向かう時、既知の対応だけでは解決しきれない場面に出くわすこともあります。これらの未知の課題を解決に導いていくためには一つの機関だけではなく、あらゆる方々、あらゆる関係機関が互いに手を取り合い、知恵を出し合いながらパートナーシップを形成していく必要があります。そして、そのパートナーシップ形成にあたり、各種市民団体、企業、行政をつなぎ合わせ、地域社会に大きな活力を与える役割を担うことこそが我々葛城青年会議所の存在意義であります。
また、人口減少が本格化する時代へと突入し、「量から質」の新しい時代の価値観へと徐々に社会が変化の兆しを見せていた矢先に、昨今の社会情勢がそのスピードを何倍にも加速させ、大きな時代の転換期を迎えていることは間違いありません。そして、時代の変化とともに、人々の物事に対する価値観も大きく変わろうとしています。当たり前のように享受している日常生活の中に新たな価値を見出すことがその人の人生を豊かに、また地域を豊かに彩ることになり、新たな世の中を切り拓いていく一つの考え方になることでしょう。同じように地域社会に目を向けても、私たちがある一つの社会的課題の解決に向かうとき、カウンターパートと密な連携のもとに協働をすることで、目の前の課題解決を通してプラスの要素を付加した新たな価値を社会に創出できる存在であるべきだと考えます。それにより、地域社会から必要とされる存在となり、ひいては葛城青年会議所が持続可能な組織へと進化することにも繋がります。
創立より受け継がれてきた「創始」の精神、また、人とひととの繋がりや人と地域との繋がりから育まれる「結い」の精神、そして、まだ見ぬ新たな価値を関係するあらゆる人々と共に創っていく「共創」の精神が融合することが今後の葛城地域を「明るい豊かな社会の実現」へと導く礎となります。
葛城青年会議所創立から連綿と続く歴史と伝統を継承し、誰一人として取り残されることのない「明るい豊かな社会の実現」を目指し、創立50周年からの運動の方向性を指し示すスローガンとして、【地域共創】~共に拓き 共に創る 葛城の未来~というテーマを掲げ、10年先の葛城地域を明るく照らし、豊かに創造し、そして力強く牽引していける、そんな葛城青年会議所になるべく運動を展開して参ります。
すべては葛城地域のために。
英知と勇気と情熱を持って。